2018年4月15日日曜日

稲城市丘陵部の谷戸から頂上への露頭見物

 まずは谷戸に露出した稲城層中の目立つタフ。根方-百合ヶ丘タフ(NG-YR)とは違うようなので、たぶん読売テフラ(YM)かな?ところで、タフとテフラの使い分けがよくわからない。
YMまで地面から3mほどあるので、背が届く谷の反対側の露頭で近づいてみます。たぶん同じものだと思います。
造成面なので遠慮がちに削ってます。ピンク色がとても印象的で層厚は25cmていど。下から青白・ピンク・黄と三色重なって見えます。YMでなく山口ピンクタフだったりして。で、青白がNG-YRとか。



 YMと思われるテフラから2.5m下に軽石の目立つ層があります。
この層の軽石を割って拡大してみるとあまり風化していないように見えます。新期ローム中に見られる箱根由来の軽石よりずっと新鮮に見えます。




 一気に標高を上げて頂上付近です。高度計で106m付近。礫層を挟んで下が稲城層、上が出店層かな。



 印象的なのが出店層に乗る古期ローム。シベリアという菓子を連想させます。柔らかい粘土で水成ローム?

  古期ロームと思われるこの層の下部にキラキラするテフラと思われる層が。これがゴマシオかな。




 


 最後は標高114m付近の新期ローム中の軽石層。バヤリースでなくて東京パミスかな。以前に確認したのと同じ造成地なので同じものと思います。以前はバヤリースとしましたが、どっちだろう。新期ロームという考えが間違えか。

今回もつくづく現物を知らない。



3 件のコメント:

  1. タマ様 初めまして。地質学を学んでいる学生です。
    タマ様がこのNG-YRをどこで発見したのかとても気になっていて、自分でも稲城市の谷戸を幾つか歩いたのですが見つけられませんでした。
    NG-YRの下2mの軽石質のYUタフや、標高106m付近の(恐らく)MTタフも発見したとなればとても重要な情報です。
    発見した谷戸や露頭の場所を詳しく教えていただけませんでしょうか?
    ご検討よろしくお願いします。

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    1. 立ち入り禁止の工事現場のため場所の詳細を控えていましたが、そのことで余計な苦労を掛けたようで申し訳ありません。

      場所についてはここになります。35.629725,139.513096
      ただ大変残念なことに、今現在、谷戸の埋立工事がほぼ完了していて、当の露頭を確認することは不可能な状況です。更新世の谷を完新世の谷が侵食する二段構えの谷戸でしたが残念です。

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    2. そうでしたか、とても残念です。
      ただ簡単には諦めきれないので、タマさんの発見は今後の調査の参考にさせて頂いて、その場所の周辺を歩いてみたいと思います。

      また上総層群を見て歩くことがあればブログ更新してくださいね。発見、楽しみにしています。

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